補健室μ(ミュー)・仙台

フッ素か緑茶か

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先日「フッ素には発がん性がある」と聞いたので、調べてみました。

 

フッ素とは

 

フッ素は原子番号9の元素である。(元素記号F)

反応性が高いので天然には結晶の形で存在する。

単体では原子二つの分子F2で気体として存在し、非常に強い酸化作用があり猛毒である。

その性質上、通常は単体で保存することは不可能で、穏やかな化合物として保存される。

 

 

フッ素の効用

 

フッ素は歯垢が作るむし歯の原因菌の働きを弱め、歯垢が作る酸の量を抑える。

歯から溶け出したカルシウムの再石灰化を促進し、歯の表面を酸に溶けにくい性質に修復する。

 

フッ素の害

 

過剰摂取では骨硬化症、脂質代謝障害、糖代謝障害、歯に褐色の斑点ができるコロラド褐色斑がある。

 

 

こうしてみるとフッ素は歯の健康にはとても有用です。

一方、過剰摂取には注意が必要なようですが「発がん性」についてはあまり指摘されてはいないようです。

 

 

フッ素のリスク

 

しかしアメリカで発表された「フッ素に発がん性がある」と指摘した論文を元に、2012年に日本フッ素研究会がむし歯予防行政に関して厚生労働省に具申している記事を見つけました。http://plaza.umin.ac.jp/~JSFR/teigen.html

 

さらに2012年にアメリカで発表された論文では「フッ素は急性神経毒がある」ということです。

 

日本で普通に販売されている歯磨膏の多くにはフッ素が入っています。

歯科によってはフッ素による口蓋洗浄を推奨しているところもあります。

水道水にフッ素を添加する「水道水フロリデーション」を進めようとしている行政もあります。

 

これらは健康被害を引き起こさないのでしょうか?

 

今のところフッ素による健康被害は日本では顕在化していないようです。

 

その理由は、

 

症例報告が少ない

健康被害とフッ素の因果関係が証明されていない

 

などでしょうか?

 

論文で指摘されいてる内容も、動物実験や疫学的調査が元になっているためあまり重要視されていないのかもしれません。

 

でもそれは「健康被害がある可能性はある」ということ否定することではありません。

一例でもあれば自分にも健康被害をおこす可能性はあるのです。

 

あとは確率、リスク管理の問題ですね。

 

人の体はそれぞれです。

 

同じものを同じ量摂取しても、益になる人、害になる人、何にもならない人、益と害の程度も人それぞれです。

 

行政や医学は、多くの人に益があれば少数の害は切り捨てます。

 

そこを十分に認識して、自分で選択していくことが必要です。

 

幸い、日本ではまだ水道水フロリデーションは実施されていません。

しかし一部の行政では住民の了解を得て実施しているところもあるようです。

 

 

水道水フロリデーションの矛盾

 

実はフッ素は緑茶や紅茶に多く含まれます。穀物、豆類にもあります。

水道水にもある程度含まれています。

 

水道水フロリデーションを行う行政では「その地域の水道水のフッ素濃度が緑茶程度になるまでフッ素を添加するだけ、だから安全だ」と示唆していました。

 

一方で、緑茶を飲んで虫歯が予防できるか?という質問に対しては「緑茶を飲んだだけではむし歯予防はできず、水道水フロリデーションでは飲むだけでなく炊飯や料理でもフッ素をとれるので緑茶を飲んだだけより多くのフッ素がとれる」とありました。

 

この二つには大きな矛盾を感じます。

 

緑茶と同程度のフッ素だから大丈夫、という一方で緑茶では足りないから水道水に添加すると言う。

 

「濃度が緑茶と同じだから安全」というのはまあまあ理解できますが、一日のフッ素摂取量として緑茶何杯までなら安全だというのでしょうか?

 

※フッ素の摂取量の上限が成人で10mgとありました。アメリカのデータですが日本でもその値を推奨しています。

 

まとめ

 

フッ素の健康被害は日本ではあまり顕在化していないが、発がん性や神経毒の可能性は十分にある。

水道水フロリデーションについては十分検討が必要である。

 

 

考察と私的結論

 

ここからは筆者独自の見解です。

 

お茶や食べ物に含まれているものは、ある程度バランスがとれている状態なのだと思います。(一物全体)

 

一方で化学物質として単体もしくは化合物として添加するものは「精製物」であり、薬と同じで人間が長い歴史の中で体に取り込んだことのない状態で摂取することになります。

 

同じ原子でもあっても、この二つは体内での動向が同じではないのだと思います。

だから「精製物」「添加物」には注意が必要です。

 

個人的には、

「水道水に化学物質としてのフッ素をするより、食後に緑茶を飲む日本人の習慣を推奨しましょう!!」

と言いたい。

 

さらに、一番悪いのはフッ素に対して「恐れ」を抱くこと。

 

むやみに怖がるより、自分はどうするか、むし歯予防のためにフッ素入り歯磨きを使うのか、ほかの手段を選ぶのか、自分で考え自分で選択しましょう。(むし歯になってもいい、という選択もアリです!!)

 

もうひとつ、フッ素は怖いけど今すぐはやめられない方へ

 

フッ素を体外に排出する作用があるものは、

ヨウ素(海藻)、ホウ酸(アーモンド・バナナ・アボカド・クルミ・レーズン・プルーン)、クルクミン(ウコン)だそうです。

 

もちろん運動して汗をかくことも有効です。

この記事を書いた人

emy

宮城県仙台市在住。常に「本当の健康とは?」を追求しています。 子供の頃から薬漬けで大人になってからも薬に頼る日々。慢性の胃痛や頭痛、皮膚炎や血管炎などアレルギー性の症状、さらにストレスや夜勤で不眠症やうつ症状にもなり、それらは薬では治らないことを悟って食事療法や様々な施術を体験。 たどりついたのがボディライトニングでした。医療職30年、2011年ボディライトニング開業資格取得。

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